「ウメジュース」と夏の裏山のきのこ

夏の季節には我が家には、「シソジュース」と「ウメジュース」が欠かせない存在となっています。

それぞれ、合わせると「梅干し」の材料ともなりますが、「梅干し」は、まさに夏を乗り越えるべく、私の最良の夏のパートナーでもあります。

「梅」は、中国が原産地であり、日本には、約1500年前に伝わったようです。日本最古の医学書である「医心方」にも、梅干しの存在が収められているようです。江戸時代に、幕府が「梅」を植える事を奨めていたようなのですが、現代に梅干しが普及しているのも、「梅」に含まれる成分が、人々の健康に役立つ事を感じ取っているからかもしれません。

「梅」の成分には、疲労回復やカルシウムの吸収への促進など、様々な働きがある事が分かっているようです。

中国の漢の時代、「梅」は薬として重宝されていたようです。そのような、中国における漢方の歴史を、「梅」の存在とともに追っていると、漢方の中に、「冬虫夏草」と呼ばれる、「きのこ」をみつけました。

これは、私が幼少期に、裏山でみつけた不思議な「きのこ」です。

「冬虫夏草」は、昆虫などに寄生して、その宿主の養分を吸い取りながら、生きるパラサイト的な「きのこ」なのです。

セミの幼虫から、おかしなものが生えているのを、裏山の穴掘りの最中にみつけた時は、「きのこ」であるとは信じられませんでしたが、一緒にいた生物学好きの従兄が言っていたのだから正しい情報なのであろうとは思っていました。

その「冬虫夏草」が、漢方として、珍重されているという事は、新たな驚きです。そのような漢方の書籍に目を通していると、母親のお手製の「ウメジュース」を持参して、裏山を駆け巡った遠い夏の日が、とても懐かしく感じました。今でも、夏が来ると「ウメジュース」は、手放せません。

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