氷河の里と地球 

数十年前の夏と比較すると、明らかに、ここ数年の夏の温度上昇は、過酷なものになってきています。「熱中症」という言葉が、毎日、多くのメディアから聞こえてきますが、「熱中症」は、今や、死を覚悟するような症状をともなっています。皆さんは、このところの日本国内の気候の変化についてどのような考えをもっていますでしょうか?気候の大幅な変動による、地球全体の変化が明らかに、目に見えて感じ取れるような、そのような状況であると、誰しもが、自然環境の異変のようなものを感じ初めているのではないでしょうか?日本国内の夏の気候の変動は、雨の量や気温、台風の経路などに現れ始めています。ここ数年に渡り、スーパーや商店に並ぶ、野菜の商品の入荷状況やその時期、野菜の大きさや品質などにも、気候の異変の影響を大きく受けています。漁業においても、魚の分布水域や、各魚種の獲高に大きな変化がみられているようです。地球全体の気候変動は、皆さんの日常的な暮らしにも大きな変化を生み出しているようです。一言で表わすならば、地球の「温暖化」という事にあるのでしょうか。日本各地の植物の分布などにも、以前とは異なる報告が行われているようです。例えば、オオシロカラカサタケと呼ばれる「毒きのこ」は、主に沖縄や九州の温暖地域で、みかけられていましたが、最近の気候変動の影響を受けてからか、それまでは、その姿の報告がみられなかった関東地方において、その姿が報告される事が珍しくなくなりました。地球全体の温暖化によって、オオシロカラカサタケの分布が、北上しているという考えをもつ人々もいれば、以前からオオシロカラカサタケは、関東地方に分布していたけれど、皆さんが「きのこ」と呼ぶ「子実体」が、地上に現れなかっただけで、その「菌糸」は、地中に存在していたと考える人々もいます。ですが何かしらの刺激が、オオシロカラカサタケの分布状況に、変化をもたらしている事は、確かな事なのではないかと思われます。

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