ゴーヤの戦いと強いきのこ

日本全国、夏野菜の定番となりつつある「ゴーヤ」に、絶滅の危機があったという記事をみかけました。

現在の沖縄県が、琉球王国であった時代に、ゴーヤは、東南アジアから伝来され、その後、時を経て、ゴーヤが沖縄地方で栽培されるようになると、1972年に、外来種の農業害虫とされる「ウリミバエ」という「ハエ」によって、ゴーヤとはじめ沖縄の農作物に絶大な被害がもたらされたようなのです。

その昔、沖縄地方では、琉球王国時代に、ゴーヤは、「苦瓜(にがうり)」として、健康の為の「薬」という存在として扱われていたような事を示す痕跡があるほど、健康に良い食べ物とされていたようです。

その後1933年、ゴーヤを絶滅の危機に追い込んでいた、農業害虫のウリミバエは、多くの人々の努力の甲斐あって沖縄で絶滅し、やっとゴーヤが、日本全国に流通できるようになったのです。

もし、この危機に、ゴーヤが絶滅してしまったり、その後、人々の熱意により、ゴーヤの品種改良が行われていなかったら、現代の日本全国のスーパーに、ゴーヤが陳列されている事はなかったかもしれません。

自宅の家庭菜園で、息子とゴーヤを栽培の手入れをしながら、ゴーヤの絶滅危機の話しをしていると、息子が、「ハエをやっつける『きのこ』がいるんだ」という話しをしはじめました。

『きのこ』が、ゴーヤをいじめるハエをやってけてくれるから、大丈夫だと言い張るので、どこで聞いた話なのかを尋ねてみると、小学校の担任の先生が、ハエや昆虫をやっつける事のできる、強い『きのこ』がいる事を、学校で話してくれたと言うのです。

私は、その話が気になり、息子と一緒に、きのこの図鑑などで、知らべてみたところ、「冬虫夏草」という、虫などに寄生する事で、自生している『きのこ』をみつけました。

図鑑で、はじめて見る冬虫夏草の姿に、息子は目を白黒させていましたが、生き物の世界は、人間が考えているよりも過酷な世界なのかもしれませんね。絶滅の危機から、害虫に強くなるように品種改良された、庭のゴーヤの成長をみながら、私も息子とともに、人生における様々な危機を吸収して強くならねばと感じました。